■レポートを変更セットを使ってリリースする場合の落とし穴
リリース先、リリース元にレポートタイプが存在し、
レポートのみを変更セットによって新規作成、修正する場合、
リリース元にあってリリース元にない項目がレポートタイプのレイアウトに存在すると、
リリースは成功するのですがレポートから項目がこっそりと抜け落ちます。
特にレポートの項目の細かい修正時は、レポートタイプを必ず変更セットのコンポーネントに追加するか、手作業で修正するといった手段を取ることになりそうです。
リリースは成功するのに項目が消えるのは困りますね・・・
■プロファイルを含んだ変更セット
変更セットにプロファイルを含めると、リリース時のプロファイル設定作業が大幅に軽減することができます。
以下、プロファイルを含めたリリースの注意点です。
・同じ変更セットに含まれているカスタムオブジェクト、カスタム項目のみがプロファイルの反映対象になる。
例えば、取引先の参照ボタンの上書き設定(Lightningレコードページの割当など)や、標準オブジェクトの標準項目の項目レベルセキュリティなどは、対象外になります。
標準オブジェクト以外には、管理パッケージのオブジェクト、項目は変更セットに含めることができませんので、管理パッケージのオブジェクト権限、項目レベルセキュリティは対象外になります。
管理パッケージについては、影響が見切れていると思っていても思わぬところで抜けがあるものなので、念の為軽い通貫確認はしたほうが良さそうです。
■参照関係、主従関係、自動採番型のデータ型変更
変更セットによるデータ型の変更は、エラーが出やすいポイントになります。
特に参照→主従、主従→参照、テキスト→自動採番
といった変更は注意する必要があります。
上記のデータ型変更を変更セットを使って実施できない場合、
手作業で変更することになります。
その場合、Apex等でその項目が利用されていれば、全ての箇所を
コメントアウトなどで対応する必要がでてきます。
Sandboxであれば、Apexを直接編集し、一時的にコメントアウトすることができますが、本番リリースではApexコードは直接編集できないため、変更セットを使ってコメントアウトをしたApexをリリースする必要があります。
また、本番環境へのリリースになるため、Testクラスは全てPassかつコードカバー率を
維持する必要もあります。
以上の注意点を考慮してリリース計画を立てる必要があります。
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